私立学校で働くメリット
記事更新日 2024.02.15

私立学校で働くメリット

今回は私立学校で働くメリットについて、公立学校との違いを踏まえながらご紹介します。

公立学校と私立学校の働き方

現在ネット上には公立・私立学校の先生の働き方に関して様々な情報があげられています。公立学校は地方公務員として学校に配属されますが、私立は学校法人などの教育機関の職員(会社員)という形で勤務することになるため、同じ教師という職業でも様々な面で違いがあります。
今回は公立学校と私立学校を比較する中で、私立学校で働く際のメリットをご紹介したいと思います。

私立学校で働くメリット

働く環境を自分で選ぶことができる

公立学校は都道府県もしくは政令指定都市に採用されます。勤務したい地域の希望を出すことはできますが、必ずしもその地域に配属されるとは限りません。配属される学校についても自分で決めるのではなく、各自治体の教育委員会によって指定されます。学校規模の大きさや都市部の学校か郊外の学校かなどによって学校の雰囲気や働き方が変化します。
様々な学校に勤務して経験を積めることが公立学校で働くメリットとも言えますが、勤務したい学校を自分で選ぶことができない点で、負担も大きくなります。
一方、私立学校は、校風や学力、立地などを事前に確認した上で応募できるため、ミスマッチを少なくすることができます。また、自分の価値観や希望する働き方に合った学校を見つけることができれば、より働きやすい環境を選ぶことが可能になります。

転勤がない・もしくは少ない

公立校は基本的に転勤があり、3~7年ほどで異動になることが多いです。私立学校では系列校に転勤になる場合以外は、基本的には定年までずっと同じ学校に勤めることが可能です。
引っ越しの必要がない点で住居を決めやすく、職場の人間関係を年度ごとに構築していく必要がないので、環境変化によるストレスが少なくて済みます。
転勤がないことにより、卒業した生徒との再会もしやすくなり、教員同士や生徒、卒業生とのつながりを長く維持することができるのも私立学校のよさです。

副業可能な学校がある

公立学校のように公務員ではないので、学校によっては副業に寛容なところもあります。各校の就業規則次第ですが、私学はある程度の副業が許可されている学校が多いです。
株式投資、本の執筆、展覧会出品、講演会の講師、youtuberやテレビ番組出演など、様々な副業をしている先生が存在します。
教師という仕事を生かして多角的に活動したい方や、教師をしながら違う分野の仕事にもチャレンジしたいと考えている方に私立学校の先生はぴったりです。

教育の先進性と柔軟さ

公立学校では学習指導要領をもとにした授業を行うことが求められますが、私立学校の場合は学習指導要領を基準にしながらも特色のあるユニークな授業を行うことができます。
私立学校の中には、付属大学の研究室と連携して教育を行ったり、企業と連携した授業を行ったりするなど、他の学校にはない新しい手法を取り入れている学校もあります。
また、コロナ禍の際に対応が遅れた公立に対して、私立学校の一部では、すぐにICTを活用した授業に切り替え、学習を継続することができたことから、私立学校の先進的な取り組みや変化に柔軟に対応する姿が保護者に評価され、保護者の私立学校への期待値が上昇している様子も見られます。
勤務する先生にとっても、柔軟で新しいことにチャレンジしていける環境は、教師としてより成長できる環境となるでしょう。

設備が整っている

公立学校では、学校設備にかけるお金は税金から支払われますが、私立学校では各家庭からの学費と国からの補助金を用いて整備が行われます。
私立学校ではそのような資源をもとに最新のICT機器を整備したり、部活動の環境整備を行ったり、建物を新しくしたりすることができます。トイレなどの水回りがきれいに整備され、体育館にも空調がついているなど、整った環境の中で教師も生徒も気持ちよく過ごすことができます。

残業代が支払われる学校がある

公立学校の先生には残業代の支払いはありませんが、私立学校では学校により残業代が支払われることがあります。働き方改革により定時で帰ることができる学校も少しずつ増えてきましたが、入試前や成績処理期間など忙しい時期には遅くまで残って仕事をする先生も多くいます。
頑張って取り組んだことに対してふさわしい対価が払われることは、教師のやる気にもつながると考えられます。

まとめ

私立学校には以上のように様々なメリットがあり、公立学校から私立学校に転職する先生も多く存在しています。教育内容や働き方が柔軟で、環境が整っていることが私立学校で働く魅力と言えます。
最後に、私立学校で働く際に特有の仕事についても紹介します。
入学する生徒を増やすために、学校に関心のある児童生徒とその保護者に向けて説明会やオープンスクール等を企画・実施したり、塾などへ営業を行ったりする「募集広報業務」は私立学校の先生特有の仕事です。
また、私立学校は教育熱心な保護者が多いため、そのような保護者への対応を行うなどの仕事が公立学校と比べると少し負担に感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、その点を踏まえても、私立学校で働くことには様々なメリットがあります。ぜひ下記リンクから私学のお仕事をチェックしてみてください。

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