【私学小咄】私立学校に転職したら、ウォッシュレットがあった!
記事更新日 2024.05.30

【私学小咄】私立学校に転職したら、ウォッシュレットがあった!

私は、公立学校と私立学校で両方の勤務経験があります。公立学校で10年ほど働いてから、私立学校に転職をしました。

最初に転職先の私立学校を訪れたのは、採用面接の時です。駅からバスで少し時間のかかる学校であったので、渋滞も考慮して余裕を持って出発しました。結果、1時間前には学校最寄りのバス停に到着してしまうことに。仕方がないのでバス停近くのコンビニで普段飲まないブラックコーヒーを2杯飲んで時間を潰しました。それでも30分前には校門付近に着いてしまいました。

やはりまだ入校には早いので、学校周辺を少し散歩することに。季節は夏、かなり暑いです。それでも、「周辺環境も把握でき、適度な運動でアドレナリンも分泌され気持ち的にも万全で臨めるぞ」と考えることができました。

ただ、さっきから気になるのは、少しお腹の調子が悪いこと…。どうやら普段飲まない2杯のブラックコーヒーがお腹を刺激したようです。さらに思えば、散歩で身体を動かしたこともそれを促進したのかもしれません。

「とにかく面接前にトイレに行かなければ…。少し早く着いてしまうが、学校でトイレを借りよう」と考えました。受付で採用面接に来た旨、トイレを借りたい旨を伝えました。その申し出は受付の職員の方に、快く受諾され、職員トイレにご案内いただきました。

さて、それまで勤務した公立学校の4校では、男子トイレはすべて和式便座でした(一部の学校では女子トイレは、洋式トイレであると聞いていました)。普段、洋式しか使わない私にとっては、学校の和式トイレで用を足すことは、少しエネルギーがいることです。

また、トイレ個室内は、夏はひたすら暑く、汗をかくことは必至でしょう。これから将来を決めるかもしれない面接があるのに、かなり力を使うこと、また汗をかいてしまうことに対し、「さっきのコンビニでトイレを借りればよかった。いや、違う、そもそもコーヒーを飲まなければ…」という少しの後悔も湧いてきます。

そんな思いを抱きつつ、覚悟を決めて、個室に入りました。

…なんということでしょう。そこには洋式便座がありました。慌てて座ってみると、なんだか少し温かいです(便座を温める機能がついていたのですね)。「夏なのに」と思うと同時、ここが全く暑くないことにも気がつきました。

先ほどからの焦りで意識していなかったのですが、この学校には廊下や職員トイレにもエアコンが適温で入っているようです。少し座って落ち着いたところで、改めて施設の充実を思いました。

「やれやれお腹も落ち着き、時間としても問題ない、これで改めて面接会場に」と思った時、それは目に入りました。「ウォッシュレットがある!」思わず、声に出そうになります。まだ当時の私の自宅にもなかったその機能が付加されていることに、大いに驚きました。

トイレでストレスがなかったことが影響したのか、面接もリラックスして行うことができ、その学校に勤務することになりました。

もちろん、これは一例です。私立学校も公立学校も様々あり、一概に「私立学校は施設が優れている」と言い切れない部分もあります。ただ、施設のメリットも含めて、学校の売りとしていることは多く、そういう場合には長じて先生方の働きやすいハード面の環境も整っていることでしょう。

そんな視点で、私立学校で働く姿を想像してみるのも、面白いかもしれません。

(作成:お仕事ジャーナル編集部A)

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