おすすめの私立学校紹介「品川女子学院中等部・高等部」
記事更新日 2024.03.04

おすすめの私立学校紹介「品川女子学院中等部・高等部」

「働く」という観点での私学の魅力や、人材育成についてお話を聞かせていただくコーナーです。
今回は、品川女子学院 中等部校長の神谷 岳先生と中等部教頭の澤本圭一先生にお話を伺いました。

学校外の企業や多種多様な人たちと協働する品川女子学院

――貴校の特徴を教えてください。

神谷校長 「社会で活躍できる女性の育成」という創立からの思いを大事にし、目標を立て、挑戦を続けることを大事にする学校です。社会で活躍するためには、社会の変化を常に見て、社会とつながることも重要です。そのため、学校外の方に入ってもらって共同作業や実習を行う「特別講座」や「起業体験プログラム」などに協力いただいています。
学校は閉ざされたイメージがあるかもしれませんが、品川女子は、政治家から芸能関係の方、企業にお勤めの方や起業家まで幅広くご協力をいただいています。求められている人材像は時代で変わりますので、そうした外からの学びもとてもいい刺激になっています。

――貴校の先生や生徒さんたちについて教えてください。

神谷校長 「失敗を恐れるよりも、何でもやってみたほうがいい」と生徒たちにはいつも伝えています。みんながリーダーである必要はなく、応援するフォロワー側など自分それぞれのやり方でトライしていけばいいのです。説明会でもそうした話をしているせいか、いろんなことに挑戦したいという思いで入学する子が増えました。
そうした学校の方針もあり、先生方も放課後の希望者向けの特別講座や、学外とのコラボレーション企画などに積極的に手を挙げて進めてくれる人が多いです。授業の科目だけでなく、自分の興味のあることや経験・特技を生かしていただきたいと思っています。

〈中学2年生 ディベートの授業風景〉

 

コミュニケーションも設備もオープンであることを大事に

――先生同士はどのように連絡を取っていますか。

澤本教頭 先生同士は、コミュニケーションツールのSlackを使い、情報共有をしています。「こんな授業があるので、ぜひ見にきてください」「今度こんな勉強会行きますが、一緒にどうですか」など、オープンな情報交換が行われていますよ。ちなみに、生徒同士もSlackでプロジェクトなどを進めています。

神谷校長 生徒や先生たちの見本として、私も情報をなるべくオープンに発信するようにしています。基本的には、いつも校長室の扉を開けて仕事をしているので生徒が声をかけてくれることも多いですし、先生方とは最低でも年1度は一人ずつと面談をし、それ以外でも声をかけるようにしています。

――現在、校舎を建て替え中ですが、どんな職場になるのでしょうか。

神谷校長 生徒のワークグループを3つ作り、どんな校舎やスペースを作っていくか一緒に相談しながら進めています。
すでに完成している校舎に入っている新職員室は、広く見通しのいいスペースで、学年、教科問わずにコミュニケーションが取りやすいようになっています。ガラス張りのため、生徒たちも出入りしやすく、よく質問に訪れています。
また、職員室の奥には外に向かう大きな窓のある教員だけの休憩スペースがあります。こちらは生徒側からは見えないようになっており、先生同士がコーヒーを飲んだり、お昼を食べたりしながらゆっくり話ができるように作りました。ニュージーランドの学校を訪問した際にこうしたスペース作りに感銘を受け、実現しました。

〈職員室に設けられた教員だけの休憩スペース〉

 

積極的に挑戦や新しいことに取り組める環境

――貴校で求められる人物像を教えてください。

神谷校長 学校の理念に照らし合わせると、いろんなことを自分でやってみたい人ですね。この学校にはいろいろな機会があります。そんな時に声をかけたら手を上げてくれたり、提案をしてくれたりする人は歓迎です。

澤本教頭 基本的には、最初は期限付きの専任講師として働いていただき、その後1年くらいで専任教員になる方が多いです。まずは、互いに経験をしてみて、様子を見ながら決めていく時期が大事ですよね。
しかし2年目以降には、ぜひこの学校での自分のやりがいを見つけていってほしいですし、そうできる人が続けて働いていらっしゃると思います。

――採用過程は、どのように進みますか。

澤本教頭 非常勤講師含め採用のときは、筆記試験、模擬授業と面接を行います。専任講師や専任教員の採用の場合には、それに加えて管理職面接として校長や理事長ともお話をしていただきます。

 

教師以外の経験やスキルも学校には必要

――貴校には、学校以外の経験者の先生もいらっしゃいますか。

澤本教頭 はい、何人かいらっしゃいます。みなさんどんどん手を上げて活躍していて、生徒のやる気を呼び起こしたり、特別講座を担当したり、自発的な研修を開いたりと、積極的です。

――貴校で教員になる魅力を教えてください。

神谷校長 本当にいろいろな機会がある学校、凝り固まっていない学校です。学校の理念と繋げて自分のやりたいこと、新しいこと、外とのコラボレーションなどにぜひ挑戦してください。
我が校は高1のプログラムでも、「プロジェクト・ベースド・ラーニング」ではなく、「チャレンジ・ベースド・ラーニング」と名付けたほど、生徒も先生も挑戦し、実行することが大事だと考えています。そのためにも、失敗にも寛容でありたいと思っています。入学説明会でも「我が校で提供できるのは、失敗と揉めごとです。そこから挑戦し、成長していきます」と保護者に伝えています。先生にもぜひその姿勢を持って楽しんでいただけると思っています。

澤本教頭 大学や大学院、前の仕事で学んだことをそのまま全て実行するのは難しくても、それを生かしたり、新しいことを楽しんだりできる人には、きっと合う環境だと思います。先生も、生徒から刺激を受けることがたくさんあります。常に誰かと協業することを求められるので、それを楽しみに来てください。

 

トライしたいことのある人は、フットワークの軽い私学へ!

――学校外で勤務していた経験は、学校でどのように生きているでしょうか。

澤本教頭 会社の実務がそのまま生きるわけではないですが、計画性や交渉など、企業で培われた力は、とても素晴らしいと思います。学校の外の視点を知っているからこそ、外の企業とのコラボレーションの橋渡しも上手ですし、また外からの意見や提案への抵抗感もないようです。
長く学校にいる先生が、そうした方から刺激を受けて学ぶこともたくさんあります。

神谷校長 さまざまな視点や経験を持った人が入ることで、多様性が広がり、学校にとってもとても良いと思います。

――私学で働きたいと思う人にメッセージをお願いします。

神谷校長 私学は、学校によるカラーの違いが大きいので、そこをよく見極めるのが大事です。建学の理念などをきちんと調べて、合う学校が見つかれば、楽しく仕事ができるはずです。

澤本教頭 企業で働いても、社内だけで物事が完結することはあまりないと思いますが、学校も同じです。学校でのことも、外での学びも、プライベートも繋がって、プラスになっていくことがあります。
さらに、私学では、自分がこういうことをやってみたいと思った時に、一般企業で社長に話を通すよりは、私学の校長に話した方がきっと話は通りやすいでしょう。フットワークが意外と軽いのです。日本の教育に関わり、やってみたいことのある人は、ぜひ私学に飛び込んでみてください。

〈左:澤本教頭 右:神谷校長〉

#プロフィール
神谷 岳(かみたに たけし)
品川女子学院中等部校長、高等部副校長
澤本圭一(さわもと けいいち)
品川女子学院中等部、高等部教頭
#学校INFO
品川女子学院
女子校・中高一貫校・高校募集なし
https://www.shinagawajoshigakuin.jp/
〒140-8707 東京都品川区北品川3-3-12
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