私立学校の先生の雇用形態について
記事更新日 2024.01.28

私立学校の先生の雇用形態について

 公立学校と私立学校の先生の雇用形態の違い

まずは、公立学校と私立学校の先生の雇用形態の違いについて紹介します。

公立学校の雇用形態について

公立学校の先生になるには基本的に各都道府県の教員採用試験を受験します。教員採用試験に合格すれば「正規教員」として学校に着任できます。公立学校の教員は公務員のため、採用されれば基本的には定年退職まで勤めることができます。
採用試験に万が一落ちてしまったとしても、各都道府県の教育委員会に講師登録を行えば「臨時的任用教諭」や「非常勤講師」として勤務することができます。「臨時的任用教諭」は本採用の教員に準じた勤務時間や給与となりますが、任期は1年で終了し、継続するには再び採用試験を受験する必要があります。「非常勤講師」は企業でいうパートタイムに相当し、時間あたりの給与となります。家庭の事情などで教員を退職した人や、定年を迎えた元教員がなるケースが多いです。

私立学校の雇用形態について

私立学校の場合は公立学校が自治体ごとに試験を行うのとは違って、各学校がそれぞれ募集・採用を行っています。どちらかというと民間企業の採用に近く、各学校がそれぞれ設定した試験内容に沿って採用されます。私立学校の雇用形態は主に専任、常勤講師、非常勤講師の3パターンに分かれています。

私立学校の先生の主な雇用形態~専任、常勤講師、非常勤~

私立学校の先生の主な雇用形態である専任、常勤講師、非常勤講師について、それぞれの特徴をご紹介します。

専任

正規雇用(期限の定めのない雇用)の教員です。学校によっては「教諭」「専任教諭」「専任教員」等と呼ばれ、公立学校と同じく基本的には終身雇用です。仕事内容は教科指導やクラス担任、生徒指導や進路指導など学校内にある様々な校務を担当します。

常勤講師

有期雇用のフルタイムの教員です。学校によって「専任講師」「特別任用講師」等と呼ばれます。基本的に1年契約ですが更新できることもあります。私立の常勤講師は専任教諭の前段階として、いわゆる「試用期間」の意味合いもあり、常勤講師として勤務したのち専任教諭として採用されることもあります。
仕事の内容は専任教諭とほぼ同じで、教科指導やクラス担任、生徒指導や部活動の顧問など様々な校務を担当し、その範囲は学校により異なります。

非常勤講師

非正規雇用(期限の定めがある雇用)の教員です。授業のコマ数によって給与が決まります。教科指導が主な業務で、その他の校務分掌を行うことはあまりありません。基本的には授業の時間のみ勤務し、自分の授業が終わったら勤務を終えることができます。1年契約がほとんどですが、更新できることもあります。

まとめ

私立学校の雇用形態には主に専任・常勤講師・非常勤講師の3つがあります。自分の働き方の希望やライフスタイルにあわせて、最適な雇用形態を選択してください。

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