【私学小咄】公立から私学に転職して良かったこと3選
記事更新日 2024.08.30

【私学小咄】公立から私学に転職して良かったこと3選

私は、公立学校で約10年間働いたのち、私学に転職をしました。
今回は、私の経験と主観で「私学に転職して良かった!」と感じたことを3つ、お伝えします。

「学校方針と、自分が行いたい教育がマッチ!」

まず、何よりも良かったことは、学校方針と、自分の行いたい教育とが合ったことです。公立学校にいた時には、数年ごとに管理職が変わると、学校方針が大きく変わることがありました。その点、私が転職した私学は「子ども主体の教育を展開していく」という明確な主張が一貫しており、それが大きく変わることはないという安心感がありました。

私は、常々、一斉講義式の授業ではなく、子どもの活動を主体とした授業展開を研究し、広げていきたい、と考えていました。私学では、そのような教育活動や研究を組織としてバックアップしてもらいながら、存分に行うことができました。また、その方法について、同僚の先生方と日常的にディスカッションできる日々はとても充実していたと感じます。

管理職が異動したり、自分自身が異動したりすることで、自身の教育研究がゼロからのスタートに戻ってしまわないことで、教育人としての確かな積み上げを実感することができました。転職した私学で行った充実した教育実践をまとめることで、何冊か本も出しました。

 

「充実の施設と多彩な行事」

私学は施設面で恵まれていることも多いです。やはり、施設面は私学のウリとして分かりやすいからでしょう。

私の転職した私学には、水捌けの良い人口芝のグラウンドと陸上競技場に準じたタータングラウンド、授業で使うことのできる大きな音楽ホールや実験施設、数千人規模の講演や舞台にも対応できる講堂など、分かりやすく教育活動に違いをもたらす施設がありました。

やはり、その施設でしか体験できないことはありますし、環境が整っていることで、より教育の本質にフォーカスできる有難さを感じました。
また、『【私学小咄】私立学校に転職したら、ウォッシュレットがあった!』でも、書きましたが、気持ち良く働ける環境は、私にとっては重要でした。

さらには、行事についても、工夫を凝らしている私学が多いです。文化祭や体育祭などは、各校の特徴が表れていることが多く、子どもたち自身もそれを楽しみに入学してくることがあります。

私が転職した学校の宿泊行事では、公立学校にはなかった登山があり、子どもたちにとって成長のターニングポイントとなるものでした。また、私自身もその行事を経験したことで、山登りが趣味となり、人生が変わったと言えるほどです。

 

「残業代が支払われた!」

公立でも、給特法に基づき、労働時間に応じた残業代の代わりに調整額が支給されています。ただ実態は、定額働かせ放題ではないか、と個人的には感じています。私が転職した私学では日々の残業代や宿泊学習での特別手当が明確に支給されており、日々の大変さも報われた気持ちになったことを覚えています。

当然、学校側としては、手当てを支払わなくてはならなくなるので、無駄な残業に対しては厳しく言われました。メリハリを持った働き方にシフトする必要がありました。

ただ、むしろ、自分の生活のすべてを教職に捧げるような働き方から、勤務時間内で集中して仕事に取り組む働き方に変えたおかげで、教育について多面的に捉えられるようになったと実感しています。

 

上記については、あくまで私の経験と主観ですが、「閉塞感がある」「教育者としての方向性や人生を変えてみたい」という方には、強く私学をおすすめしたいです。自分にマッチした私学に出会うことができれば、教育の見方や、価値観を劇的に転換することができるかもしれません。

(作成:お仕事ジャーナル編集部A)

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